医療事務とは
医療事務の具体的な仕事内容
医療事務ってどういう仕事?
風邪をひいたときや身体の具合が悪いとき、怪我をしたときに皆様が行く『病院』。病院へ行くと最初に保険証や診察券を受付に出しますね。そして、今保険証を渡したスタッフこそがまさに今私達が目指している“医療事務員”なのです。
医療事務は受付事務、会計窓口、請求事務の業務を行う職業です。大まかな流れで言うと“患者受付”⇒“カルテ出し”⇒(外来)⇒(診察)⇒(検査)⇒“点数計算”⇒“会計”(括弧内は看護士や医師、検査技師の仕事です)を行い、月末から月初めにかけては患者一人一人の一か月分の請求をまとめる“レセプト業務”を行います。
細かな雑用などの仕事もありますが、ここでは大まかな仕事の流れを一つずつ一緒に確認しましょう。
医療事務の仕事その1 「患者受付」
その名前の通り、患者様の受付を行います。初めて病院に来た患者様には“新患登録”といって、その患者様のカルテを作ります。紙媒体のカルテに保険証を見ながら手書きで保険情報を書き写す病院も中にはありますが、今だと大抵の病院では電子カルテを導入しているのでパソコンへと保険情報を打ち込みます。
この時気をつけて欲しいのは絶対に間違わないこと!保険者番号は、病院側がかかった医療費を請求するのに大事な番号なのでこれを間違えてしまうと病院の大きな損害になってしまいます。
それに、沢山の患者様がいらっしゃるのですからお名前を間違えてしまうのも失礼に当たりますね。私達が作ったカルテは、私達だけでなく医師や看護士、検査技師など、病院全体で使われます。そしてそのカルテ自身が“患者様の顔”となるものなので、間違いをしてはならないのです。
医療事務の仕事その2「カルテ出し」
患者受付をした後に、受付をした患者様のカルテを出します。病院には“カルテ庫”もしくは“カルテ棚”があり、カルテの保存期間内(5年)の間に訪れた患者様のカルテの中から受付をした患者様のカルテを出します。カルテには“患者番号”というものがふられていてカルテを探しやすくはなっていますがあまりにカルテの量が多いと折角の患者番号も意味が無くなってしまいます。
患者様が早くに病院へと来られて受付をしたとしてもカルテが無ければ診察は出来ませんね。私達が以下に早くカルテを出せるかが患者様の待ち時間減少に繋がるので、患者番号を見ただけでカルテの大体の位置を把握できるようになると仕事がスムーズに進むようになりますよ。
医療事務の仕事その3・4 「点数計算・会計」
患者様が行った診療の点数を計算します。病院に来た患者様がその日1日に行った診療行為の値段を計算する業務で、点数計算が医療事務としての一番の仕事になります。実際医療事務の学校で習うのは点数計算が主で、資格取得の為の試験もこの点数計算を課題とする程、医療事務としての力量を問われる業務です。
診療行為には一つ一つに“点数”というものがついているのですが、その“点数”というのはそのまま“お金”の単位になります。言うならば、スーパーのレジみたいなものですね。カゴに入った商品をレジに通して合計金額を頂く…つまり、カゴに入った商品=診療行為、レジ=点数計算、合計金額=合計点数、といった具合の流れになります。
今現在(2009年12月)では点数が1点=10円となっていますので、合計点数が100点の場合は合計金額が1000円になる計算で患者様に請求します。
医療事務の仕事その5 「レセプト業務」
月末から月初めにかけて、患者様一人一人が一ヶ月の間に行った診療をまとめる明細書を発行します。この明細書(診療報酬明細書)が“レセプト”と呼ばれるもので、レセプトを10日までに各支払機関へ提出することによって病院の収入となるとても大切なものです。
私自身もこのレセプトの事を職場で学ぶ際は上司に「レセプトはただの紙と思ってはいけないよ。これは印刷して出した時点で金券と同じ価値のものなんだから」と何度も言われていました。行政はレセプトオンライン化を薦めていますが現状ではまだまだ紙提出の病院も少なくありませんので、もう暫くは紙レセプトの時代といっても良いでしょう。
では、レセプト業務とは何かを説明していきましょう。『医療事務の仕事4・5』で述べた通り、医療事務員の仕事の一つに“点数計算・会計”があります。その点数計算が間違っていないか、という“間違い探し”をするのがレセプト業務です。間違い探しといっても正解が手元にある訳ではなく、自分の知識と力で正解を求めていくしかないのです。
「この治療を行ったから、この点数を算定している」「この薬を出すには、この病名がないといけない」など、確認することは沢山あります。こうした作業を一ヶ月に訪れた患者様全員分行ってやっと医療事務員の一ヶ月の仕事が終わります。
また、レセプト業務で間違いに気付かず直さないまま提出してしまうと翌月に“返戻(へんれい)”されてレセプトが戻ってきてしまいます。戻ってきてしまうとその月の病院の収入にはならないので、返戻数が多ければ多いほど病院の損害になり経営に支障が出てくる場合もあるので、レセプト業務は数が多いからと言って適当に行っていてはいけませんよ。
これらが医療事務の主な仕事になりますが、実際には医療事務の仕事というのはとても複雑な仕事でこうも一概に「医療事務員はこの仕事だけ」と言えない仕事です。この基本業務の他にも電話対応・カルテ管理・紹介状等書類の作成・お茶出し・備品管理など様々な業務を行い、小さい病院になればなる程医療事務員の仕事は増えていくと思った方がよいでしょう。
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